Interview

インタビュー【田原 直樹】

営業課
印刷係

1文字の間違いも許されない、正しくて当たり前の真剣勝負
2007年入社
営業部
営業課 印刷係
田原 直樹
田原 直樹

現在担当している業務は

JRAの公式プログラムである「レーシングプログラム」の作製を担当しています。

レーシングプログラムとは、その日に行われる全レースの出馬表の事で、その中にJRAからのお知らせやイベント告知などを掲載している重要な印刷物です。競馬場やウインズへご来場になるファンの皆様はもちろん、中央競馬の開催に関わる全ての関係者にも利用されています。

レーシングプログラムがお客様の手に渡るのは、競馬を開催している週末ですが、私たちは週の初め、もしくはそれ以上前から準備を進めています。

週末のレーシングプログラムに掲載する各種記事を作成する所から始まり、問題なく印刷・製本され、定められた時間までに全国に納品されているかの確認等、業務は多岐に渡ります。

レーシングプログラムはJRA公式のプログラムなので、絶対にミスは許されないという緊張感の中での作業となります。

GⅠレースが実施される際には、カラー表紙付のレーシングプログラムを作成します。カラー表紙が付くことで一気に豪華な品になります。おかげさまでお客様には大好評を頂いており、配布開始直後になくなってしまう事もしばしば。

また、日本ダービーや有馬記念といった大きなGⅠレースが実施される際にはカラーページを増やした特別版を、重要な国際レースが実施される際には英語版を作製します。

競馬は毎週行われます。ミスなく無事に仕事を終えたと一息ついたら、また週末に向けての準備をしていくという事を繰り返し行っています。

JRAファシリティーズを就職先として選んだ理由は

会社の存在を知るまでは、競馬場・ウインズに行った事もなければ、馬券を買った事もなく、競馬に縁もゆかりもない生活を送っていました。しかし、色々会社について調べていくうちに、中央競馬という巨大レジャー産業の運営の一端を担う事ができるという事に、大きなやりがいと魅力を感じました。

入社前に一度競馬場に足を運んだ際、実際に競走馬が目の前を走り去る迫力や、お客様の大歓声を肌で味わい、是非この刺激的な環境の中に身を置いて働いてみたいと強く思った事が入社を志望した理由です。

JRAファシリティーズの魅力は

当社の業務が多岐に渡っているので、色々な業務に携われる事だと思います。
配属される部署によって仕事の内容が全く違うので、最初はいろいろ大変ですが、知識の幅を広げていける絶好のチャンスです。

私自身、現在は印刷関係の業務をしていますが、過去には競馬場で清掃管理業務や本社の総務部で管理部門の業務に携わっておりました。

また、担当業務の専門家と一緒に仕事をする機会も多いので、自分自身のスキルアップにつなげていける事も魅力のひとつです。

これまでに印象深かったことは

いくつかありますが、ひとつ目は入社して初めての有馬記念です。

数日前からお客様が並び始め、当日は入場門から数百メートルの長い列ができました。10万人以上のお客様が来場し、いつもとは違う異様な雰囲気だった事を覚えています。いざレースが始まると地響きのような大歓声が沸き起こり、鳥肌が立った事は今でも忘れられません。

もうひとつ挙げるとするならば、2012年の天皇賞(秋)に天皇皇后両陛下がご来場される事になり、天皇皇后両陛下がご覧になる特別版のレーシングプログラムを作製した事です。製本された物を、指紋が付着しないように手袋をして1冊1冊検品し、状態のよい物を丁寧に選別して納品しました。普通なら経験できない貴重な体験ができたので、非常に印象深く心に残っています。

レーシングプログラムを作成する上で、心がけていることは

主に土曜日分のレーシングプログラムは前日の金曜日、日曜日分は土曜日に作成します。

土曜日は競馬が行われており、その結果を翌日分のレーシングプログラムに掲載するため、情報収集に努めます。

騎手変更や出走取消などは、数日かけて制作・チェックした記事に、その場で修正を加えます。修正作業は手作業となるので、間違いがないか複数人の目で何度も確認して作業を進めていきます。

絶対に間違いが許されない作業なので、とても神経を使います。

また、入社後2年は中山競馬場に勤めていたので、競馬開催に携わる業務をしていました。その時に心がけていた事は「常に誰かに見られている」という意識をもつという事です。競馬場には多くのお客様が来場されますし、お客様からは競馬場で働いている人と見られている訳ですので、大袈裟ではありますが、自分がJRAの看板を背負っているのだという気持ちで業務にあたっていました。

将来の目標や夢は

まだ経験した事のない業務が多いので、まずはたくさんの業務に携わる事で、経験値を上げたいというのが直近の目標です。その中で関わるたくさんの方々から、知識や経験を貪欲に吸収し、自身の仕事の幅をどんどん広げていきたいと思っています。

そして将来的には、経験によって得た知識を業務の効率化や、他分野への展開など誰もやった事のないような事にも挑戦し、会社の発展に貢献できるような人間になっていきたいと思っています。

就職活動中の皆さんへのメッセージ

日本には400万社近くの企業があると言われています。すべての企業が定期的に採用活動をしていないにしても、数多くの企業が人材を欲しているのが実情だと思います。

しかし、希望業種がよく定まっていない方は一般的に名前の知られている企業を志望しがちです。私自身もそうだったので気持ちは大いに理解できますが、皆さんは広い視野を持って就職活動に取り組んでください。時間の許す限り、たくさんの企業について調べる事、また、説明会に参加する事もとても大事だと思います。

今まで全く興味のなかった業種や職種が、意外と自分に合っている事を認識できたり、その企業で働いている“人”に魅せられたり、何が自分をときめかせるかは分かりません。

実際に自分の目で見て、肌で感じて自分に合った企業と巡り会ってください。